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骨董品の価値を守る正しい管理方法

骨董品のお手入れの基本

査定に出す前には、骨董品の状態をしっかりと確認する必要があります。
汚れがある場合には、まず柔らかいタオルを使って丁寧に拭き取るようにしましょう。
ただし、この際に力を入れ過ぎると、表面に傷がついたり、部品が欠けてしまう可能性があるため注意が必要です。
骨董品は非常に繊細なため、無理のない優しい力加減で拭くのが基本です。
特にホコリ程度であれば、軽くなでるだけで十分に綺麗にできます。
また、素手で触るのは避けましょう。
人間の手には目に見えない皮脂や汗が常に分泌されており、それが骨董品の表面に付着すると汚れの原因になります。
そのため、触れる際は必ず手袋を装着してください。
お手入れは毎日行う必要はありませんが、査定に出す直前だけでも行うことで見た目の印象が良くなり、査定額の向上につながる可能性があります。

骨董品の適切な保管環境

骨董品の劣化を防ぐには、まず箱に入れて保管するのが基本です。
外気や直射日光に長時間さらすと、変色や素材の劣化が進行してしまいます。
しかし、常に目に入る場所に飾っておきたいという方も少なくありません。
その場合には、日光の当たらない場所を選びましょう。
直射日光が当たると、色あせや劣化の原因となり、骨董品の価値を大きく下げてしまいます。
また、湿気も骨董品の大敵です。
湿度が高い場所ではカビが発生しやすく、素材の質が損なわれてしまうため、湿度の低い環境で保管することが望ましいです。
お手入れを行う際にも、湿気が少ない日を選ぶとより安全に作業できます。
天気予報で湿度と気温を事前に確認し、最も適したタイミングでお手入れをするように心がけましょう。
日頃からこうした細かな配慮を続けることが、骨董品の価値を守るためには欠かせません。


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